Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2436

私がサッカーファンをやめた理由④

4回も続けてしまったこのシリーズ、今回くらいで完結すると思いますのでもう少しお付き合いください。

私は以前より「見るだけだったらラグビーが一番おもしろい!」と事あるごとに言っていました。ラグビーというスポーツ、実際プレイしたことがある人ってかなり少ないと思います。野球やサッカーと違いそこらで1人で出来るものでもないですし、何より日本ではそれほどメジャーなスポーツではないと思っています。

しかし実際にラグビーを見るとこんなに面白いスポーツは無いと思います。激しいタックルがあるかと思えば、そのタックルを見事に交わしての独走トライ。また華麗なパスワークなど見れば見るほど「ラグビーって面白い!」とつくづく感じます。

そんな私がラグビーの魅力を知ったのは、1987年開催の第1回のラグビーワールドカップでした。実際の試合はほとんど見ていないのですが、ニュースで見たオールブラックスの凄さに圧倒されたのです。そして彼らが見せた「HAKA(ハカ)」これが何より格好良かったのです。

余談ですが、これがきっかけで私はハカTシャツを集めることが趣味になっていて、現在20着以上あります^^

Image may be NSFW.
Clik here to view.
HAKA.jpg

それ以降すっかりラグビーの虜になり、ラグビーの試合を多く見るようになりました。そして1991年の第2回大会では日本はジンバブエ代表と戦いワールドカップで初の勝利を収めました。しかし、日本代表はこの試合以降第7回大会まですべて出場していますが、未だ勝利しておりません><

そして忘れられない試合が1995年第3回大会のオールブラックス戦です。

ここで日本代表はワールドカップの歴史に残る17-145という大差で敗れました。これがどれくらいすごいことかというと

例えば野球では1回に入る最大得点は4点ですね(満塁ホームラン)サッカーでは1点ですが、ラグビーは

・トライ5点
・トライ後のコンバージョンキック2点
・ペナルティゴール3点となっています

145点取ろうと思ったらペナルティゴール無しの、トライ・コンバージョンキックすべて成功させても21回のトライを上げないといけません。

逆に日本は3トライ・1コンバージョンとなります。

野球に例えると1試合にホームランを21本打たれ、サッカーだと21得点奪われた計算です。

そんな試合が面白い?と思うでしょうが、ラグビーでは往々にしてこういう試合があります。それは

ラグビーは強い方が必ず勝つ!

というスポーツだからです。

そんなこと当たり前だろうと思われるかもしれませんが、例えば1996年のアトランタオリンピック。サッカーで日本代表はブラジル代表に1-0で勝利しました。当時"マイアミの奇跡"と呼ばれた試合です。

奇跡と言われるくらいの実力差があっても、実際日本はブラジルに勝利しました。

サッカーではこういうことはちょくちょくあることです。全員守備でゴール前を固め、ワンチャンスをものにして勝利する、ということがサッカーでは出来るのです。

ラグビーではそんなことは決しておきません。例えば日本代表が未だ戦ったことのない南アフリカ代表のスプリングボクスと戦ったとして、守って守ってワンチャンスをものにして!なんてことは絶対に起きません。絶対にです。

そもそもラグビーはそういう風に出来てないスポーツなのです。

明治大学ラグビー部監督だった北島忠治さんは「前へ」ということを信念とした人でした。前へ前へ出て攻めて行かないとラグビーでは勝てないということです。

じゃあ攻め続けていれば勝てるのか?と言えば決してそんなことはありません。そこには各国の色があり高度な戦術で成り立っています。そして「攻防一体」という言葉があるとおり、攻撃力の高いチームは守備力も高いのです。

先ほどは17-145という試合を紹介しましたが、2011年第7回ラグビーワールドカップニュージーランド大会決勝戦、ニュージーランド対フランス戦は8-7という超接戦でした。

お互いの攻撃・防御が見事に噛み合い1つのミスが勝敗を分けるという戦いを試合中ずっと見せてくれました。まさに手に汗握る戦いだったのですが、ラグビーではお互いの力が見事に拮抗すればこういう試合も出来るのです。

そんな私が急速にラグビー熱に取りつかれたのは、就職してからだったのですが、すっかり長文になってしまったので、次回で最後にしたいと思います。多分終わると思うのですが・・・


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2436

Trending Articles