Quantcast
Channel: アニの只今○○中!
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2436

長野のバス事故

$
0
0
先日出社前にテレビをつけたら「長野県でスキーバスが転落、2人死亡10人以上が心配停止の状態」というニュースをやっていて思わず目が覚めました。
 
テレビの画面にはガードレールを突き破り無残な姿のバスの映像が映っており、正直「心配停止の人たちもこの状況じゃあ厳しいだろうなー」と思いつつ会社に行き、お昼にネットのニュースで状況を確認したら、死亡者が14人に増えておりまたバスの状況等を見てもどれだけの事故だったのかということがよく分かる状況でした。

この事故の話しを会社でしていて、やはり話が出るのは「ドライバーの勤務状況はどうだったんだろう?」「ドライバーの休憩ってちゃんと取れているのか?」「ドライバーの健康状況のチェックはちゃんとやっていたのか?」というやはり同じ運送業界にいるものとしてはこういう事故が起きる度に話題になるこの話をしていました。

2012年の4月29日に関越道を走っていたツアーバスがドライバーの居眠り運転で乗客7人死亡、35人が重軽傷という大事故がありました。この事故の後運送業界全体の取締りがとても厳しくなりドライバーの拘束時間・休憩時間のチェック。運送日報のチェックの強化などが行われ、それを守れていない業者は営業停止等の処分を受けそのまま廃業に追い込まれた会社も少なくありません。

正直この時に「事故を起こしたのは旅客(バス・タクシー)なんだからそっちだけ取り締まれ!」と思った運送屋さんも決して少なくありません。それを国土交通省が十派一からげで取り締まったもんだからこうなりました。

取締りが厳しくなる一方で運賃は上がらない、燃料価格もなかなか下がらないという状況が続きそれに必死に耐えてきました。

今回の事故を受けてまた運送業界全体の取締りが厳しくなることは必至ですが、ただでさえ従業員の高齢化が他の業種に比べ著しく人で不足に悩む運送業界にとっては死活問題です。

個人的な意見としては、今後日本の人口が増える見込みはかなり低いのだから早く自動運転の技術を確立し、高速道路は自動運転でいいというような形にするなどしないと、近い将来荷物はあるけど運ぶ人がいない。人がいないから今まで1個500円で運んでいたけど1,000円もらわないと運べない、という時が必ず来ると思っています。物流費って皆さんあまり気にされないと思いますが、「物流=物を運ぶ」という事が出来なくなるということは私たちの生活が成り立たなくなるという事です。

まだ今回の事故の原因がはっきりしていないので今後運送業界にどのようなことが起きるのかは分かりませんが、まずは犠牲者の方のご冥福をお祈りします。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2436

Trending Articles