2010年サッカーワールドカップ南アフリカ大会で優勝したのはスペイン代表でした。
それまで「永遠の優勝候補」と揶揄され予選大会では言い成績を残しても本番に弱いという一面を持っていたスペイン代表ですが、1990年代の後半くらいからユース代表が目覚ましい活躍を遂げはじめ、精度の高いパスと攻撃的なポゼッションサッカースタイルが確立されてからはフル代表も好成績を収めはじめ、2008年のヨーロッパ選手権で優勝し、その勢いのまま2010年のワールドカップも勝利を収めました。
私が当時スペイン代表で一番好きだったのは「スペインの至宝」と言われたラウル・ゴンザレス選手です。
体が特別大きいわけでもない、足がとんでもなく早いわけでもないのですが、ゴールへの嗅覚とバランス感覚そしてスペースの使い方のうまさなど見ていてほれぼれするものでした。
バルセロナを応援する私ですが、レアル・マドリードに所属するラウル選手だけは応援していました。それくらいラウルの活躍は見ていてとても楽しいものでした。
当然代表でもキャプテンとしてプレイし、スペイン代表を引っ張っていたのですがその当時の代表では中々結果が残せず先ほど述べた2008年のヨーロッパ選手権にも2010年のワールドカップにもラウルの姿はありませんでした。
2010年大会優勝候補本命と言われながら、私は「第1戦で負けるようなことがあったら優勝できるかも」と思ってました。スペイン代表は実力はどこよりもあったのですが、一度窮地に追い詰められないとこのチームは真価を発揮しないだろうなーと思っていました。
そしたら見事に予選リーグ初戦のスイス戦を0-1で落とし、そこから何とか予選リーグを突破した後は決勝戦まですべて1-0での勝利という戦いをし見事初優勝を遂げました。
ちなみにこれまで「初戦を落としたチームは優勝できない」というジンクスがあったのですがそれを見事覆しての優勝でした。
その後の2012年のヨーロッパ選手権も優勝し2連覇を達成しました。
このスペインの優勝確かに嬉しかったのですが、個人的な感情の中に
やっと勝った!ではなく勝ってしまったという気持ちがありました。
今回は優勝できるかも!と思っているうちは楽しいのですが、実際に優勝してしまうと次の目標が無くなってしまった感じです。
そして、その代表には私が好きだったラウルももういません。
このスペインが優勝してしまった、という感情と②で述べたもうユーゴ代表を見ることは無いという感情が私のサッカー熱にとどめを刺した原因だと思っています。
これ以降代表戦も各国のリーグ戦にもほとんど興味がなくなってしまいました。サッカー雑誌を買うことも無くなりテレビで試合を見ることもほとんど無くなりました。
だいたいこんな感じなのですが、もうちょっと書きたいことがあるので④に続きます。
次はサッカーとラグビーの違いについて書きたいと思います。