かなり久々のラグビー話です。
先日3月30、31日に7人制ラグビーのセブンズワールドシリーズの第7ラウンド東京大会、通称「東京セブンズ」が秩父宮ラグビー場で開催されました。
この大会、日本はホスト国として参加しており、初日の予選プールは1勝2敗で、大会2日目は各プール3位・4位のチームが集うトーナメントに回り、ポルトガルを相手に勝利を挙げはしたものの、その後ウェールズ、カナダに敗れ、通算2勝4敗の14位で終了しました。ちなみに昨年は5戦全敗で最下位でしたので一定の進歩は見られると思います。
ところで、7人制ラグビーが2016年のリオデジャネイロオリンピックから正式競技になっていることをどれだけの人がご存知でしょうか?
3年後に控えたオリンピックですが、出場国数や予選方式などはまだIRB(国際ラグビー評議会)から発表されていません。それでもオリンピックで最初の金メダルを取る!と多くの国が強化に励んでいます。
では、日本はどうかというと、TOKYO SEVENSの順位でも分かるとおり現在の日本は大体20番前後くらいの位置につけており、このままだとオリンピック出場は正直厳しい状況です。
長い間7人制ラグビーをけん引してきたのはラグビー大国ニュージーランドと、フィジーで、ヨーロッパでもラグビー大国のいわゆる5ネーションズに参加している国以外でもスペインやポルトガルと言った国が強豪として活躍しています。
また、アフリカのケニア、そしてアジアでは香港が強豪として名を馳せています。オリンピックの予選でアジア大会が開かれた場合日本の最大のライバルはこの香港になります。
今の日本の7人制ラグビーを取り巻く状況はかなり厳しく、今回の大会にもトップリーグに所属したチームから登録メンバーに入ったのは12名中わずか4名。それ以外は大学生だったり、トップリーグ下部のトップウェスト、トップイーストなどの選手でした。
確かに15人制と7人制では選手の適性が異なるにしても、トップリーグのタレントがあまりにも少なすぎると言わざるを得ません。
ではなぜこのような状況にあるのでしょうか?その理由の1つにラグビーワールドカップ2019年大会があると思います。
2019年大会は日本での開催で、日本もそこに向け国立競技場の全面改築や代表強化を進めています。
競技人口がそれほど多くない今の日本ラグビー界で15人制、7人制どちらに力を入れるかと言えばどうしても15人制になってしまうという現状があります。
ただ、7人制をおろそかにして15人制の強化だけというのでは日本ラグビーの発展は無いと思います。今後日本ラグビー協会がどのような強化をしてくるのか?その手腕に期待したいと思います。