昨日起きた山梨県笹子トンネルの事故。まずは亡くなった方に深く追悼の意を表します。
今回の事故、私たち物流業界の人間にとっては大変衝撃的な事故です。
崩落した笹子トンネルは上り車線ですが、今日現在復旧のめどは全く立っておらず、年末でただでさえ交通量が増えるこの時期に高速道路が通行止めになることで、山梨県の物流機能がマヒすることは自明の理です。
山梨には食品工場等多くあり、それらの配送に大幅な混乱が出ることと、山梨に入ってくる荷物も遅れが出ますので商品製造にも大きな影響が出ると思われます。
また中央道の代替えルートとして東名高速に車両が流れるため、東名高速も慢性的に渋滞することが予測されます。
今年の春、新東名が開通しましたが新東名はあくまで静岡県内の渋滞緩和にしかならず、合流地点の御殿場ICではしばしば合流渋滞が起きております。また、東名への交通集中によりよくニュースで流れる東名の有名な渋滞ポイント、神奈川県内の大和町トンネルやこれも合流渋滞で有名な愛知県の豊川ICでは中央道からの乗り換えで今以上の大渋滞が予想されます。
また今回の事故の影響で、トンネル通過の際にドライバーがトンネル内で周囲を気にし、無意識にスピードを落としたりということも起きると思いますので、それらが結果渋滞につながります。
また同様の設計のトンネルも複数個所あるという報道でしたので、それらの点検で通行止め等発生し渋滞が起きると思われます。
渋滞渋滞と書いていますが、物流業界にとってはやはり定時出発、定時着という原則がありますので、今回の事故の影響は計り知れません。
事故原因の究明と事故が起きたばかりで不謹慎ではありますが、少しでも早い復旧を願います。