先日発売になった「誰も寝てはならぬ」17巻。この巻を持って誰も寝てはならぬついに完結してしまいました。

- 作者: サラ イネス
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/23
- メディア: コミック
約7年続いたこのマンガ。全作「大阪豆ゴハン」と同様に様々な大人の何気ない日常をテーマに描かれた作品なのですが、大阪豆ゴハンが登場人物の家庭の話がメインだったのに対して、誰も寝てはならぬは登場人物の恋愛という部分が割とメインでした。
ただ、恋愛話といっても特別なイベント等あるわけでもなく、それぞれ訳ありな事情を持ちつつ仕事に恋愛に悩みながら何気ない話が続いていく、どちらかというと人畜無害な漫画です(笑)
私、大阪豆ゴハン以来この作者の「サライネス」(ちなみに大阪豆ゴハン時は「サラ・イイネス」と表記)さんの大ファンで、サライネスさんの描く何気ない日常風景がものすごく好きなんです。
大阪豆ゴハンではこてこての大阪人家族の生活がほんとおもしろおかしく描かれていて、最後には湯葉さんの家に新しい生命が宿り、大清水さんと美奈子さんの今後に含みを持たせる感じで終わりました。
今回の誰も寝てはならぬは、ハルキちゃん、ゴロちゃん、ヤーマダ君などの個性的なメンバーに加えマキオちゃん、ねねちゃん、巴ちゃんと言った「オフィス寺」を中心とした物語なのですが、そこにあるのはそれぞれ癖のある大人が日々をおもしろおかしく暮らす生活です。そこに「岡ちゃん」や「亜美さん」と言った女性が絡み、恋愛に発展?と思わせるのですが具体的にどうということは全くありません。
最終回も「ハルキちゃんと岡ちゃんはどうなるのかな?」という終わり方ですが、あのような終わり方をすることで「あの2人は相変わらずあのままなのかなー?」と思うことが出来ます。そしてあの人たちのあの生活はきっとっどこかで続いているんだろうなーとぼんやり思います。
サライネスさんのtwitterでは次回作の・・・という話もあるようなので、次はどんな人たちのどんな生活を描いてくれるのか楽しみに待ちたいと思います。