「第三舞台」が解散公演 「次は宇宙のどこかの劇場で」
1980~90年代の小劇場シーンを先導した人気劇団「第三舞台」の解散公演「深呼吸する惑星」が15日、福岡市博多区のキャナルシティ劇場で千秋楽を迎えた。終演後、筧利夫さんら出演者とカーテンコールに立った作・演出の鴻上尚史さんは一人ひとりを紹介し、「役者も僕も芝居は続けます。よろしければ宇宙のどこかの劇場でお会いしましょう」とあいさつした。
第三舞台は81年、早稲田大学の学生劇団にいた鴻上さん、大高洋夫さんらが「朝日のような夕日をつれて」で旗揚げ。切れのあるダンスや笑いを織り交ぜたポップなステージで若者たちの人気を呼んだ。2001年、結成20周年記念公演で活動を10年間封印すると宣言。「深呼吸する惑星」は封印解除の公演でもあった。
終演後は客席総立ちで手拍子を送り、何度もカーテンコールが繰り返された。20分近くたってもやまない手拍子に、三度登場した鴻上さんは「ちゃんと終わらせることが、ちゃんと始まることになるんだからね。おしまい!」と結んで、会場を沸かせた。
千秋楽の模様は、全国の映画館でもライブビューイングとして中継された。
asahi.comより引用
第三舞台の解散公演終わってしまいました。私が中学3年生のころに友達に勧められて聞いた「鴻上尚史のオールナイトニッポン」からもう20数年経ちますが、あの時からずっと鴻上さんの本やラジオの中で出てくる「第三舞台」っていうのは一体どんなものなんだろう?とぼんやり思ってました。
瀬戸内海の田舎の学生には「演劇」というものが全く遠い存在で、何か自分とは無縁のもののように思っていたのですが、それでもいつか第三舞台の舞台を見てみたいなーと思ってました。しかし、その後大学~社会人となって、そういったことも忘れていた時、2001年に第三舞台20周年記念公演「ファントムペイン」上演後、鴻上さんは第三舞台10年間の封印宣言をしました。
その時「もし次見られるとしても10年後か~」とこれもぼんやり思ってました。封印解除後は絶対に!とかでなく、10年たってもし機会があれば行きたいなーくらいでした。別に第三舞台が嫌いとかではなく、やはりどうしても「遠い存在」と思っていたのです。
そして復活後の解散宣言。これも正直「解散しちゃうのかー」くらいの想いでした。自分の中ではずっと「遠い憧れ」のような感じで、解散すればそのまま「憧れの存在」でい続けてくれるような気がしていました。
そして、本当に解散してしまった第三舞台。もう会うことは出来ませんが、自分の中では「憧れの存在」であり続けるような気がします。