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やざぱい、フォンチーの卒業と中村君の卒業

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前回からの続きです。
昨年12月にアイドルグループから卒業した3人。ですが、その内容にはかなり大きな違いがありました。

・やざぱい、フォンチーはグループから卒業、芸能活動は継続 卒業理由は個人の活動に専念するため

・中村君はグループから卒業、芸能活動も終了 卒業理由は学業に専念するため

アイドリング!!!を卒業した2人は、長年いたグループを卒業しただけで芸能活動は続けるのに対してSKEを卒業した中村君は芸能界そのものから卒業、一般人に戻るという選択でした。

活動歴も5年2か月アイドリング!!!を続けた2人に対して中村君の活動歴は1年半に満たないくらい。こういった数値を比較することにあまり意味はないと思いますが、最後卒業の瞬間に見せたものは大きく違ってました。

中村君が卒業を発表したのはチームEの公演内。それを聞いた瞬間のチームの動揺は激しいものでした。チームE結成からもうじき1年というところでの仲間の卒業に皆狼狽し、ただ涙を流すばかりでした。

一方やざぱい、フォンチーの卒業は11thライブが終わってからwebでの発表でした。ファンにとっては事前に噂レベルでの情報は流れていて、あーこの日が来たか!という一種のあきらめに似たものでした。メンバーも特別動揺することもなく、23日に行われる卒業ライブまで20人で頑張る!といった感じでした。(事前に知らされていたというのが大きいと思います)

そこから両グループ、各メンバー色々とコメントを出していきましたが、正直内容はどちらもそれほど変わらず「悲しい」「でも卒業を応援したい」といったものでした。ただ、アイドリング!!!メンバーはどこか「2人を笑顔で送り出したい」という雰囲気があったのに対してSKEチームEメンバーには一種悲壮感が漂ってました。

確かに5年以上も活動し、これから芸能界の新たなステップに進んで行くアイドリング!!!の2人は「これからも頑張って!」という応援が出来ても、1年少しの活動で芸能界を卒業していく中村君には「もう会えないほんとに悲しい」という想いしか生まれなかったのかもしれません。

そしていざ本番を迎えると、アイドリング!!!2人の卒業記念ライブは涙はあったものの、何よりも「この2人と一緒に最後で最高のパフォーマンスをしたい!」というメンバー全員の強い気持ちが見て取れました。それはライブ後のメンバーのブログにも「泣かないように頑張った」「笑顔で送り出そうと頑張った」という文章がいくつも見られたことからも分かりました。

その結果ライブでみんなが見せた笑いありちょっぴり涙ありのパフォーマンスは本当に素晴らしいものでした。これなら卒業しても大丈夫!と2人は安心したのではないでしょうか?見ている方も「卒業おめでとう」と心から思いました。

中村君の場合はグループにそもそも「卒業記念公演」というものがないので、27日の公演が実質上の「中村君卒業記念公演」となったのですが、最後の公演を最高のパフォーマンスにしたい!という気持ちよりも仲間を失う悲しみが勝ってしまっていたように思えます。事前のメンバーのブログにも「時間が止まればいいのに」「思い出すだけで涙があふれる」といった内容がいくつも見られ。結果最後の公演もファンのため、何より中村君のためにという思いに、悲しみが勝ってしまい、正直パフォーマンスとしてはあまりよい出来ではありませんでした。それは見ている方も同じ気持ちにさせるものだったと思います。

で、この2つを見てアニが思ったことは、以前私はAKBグループを「成長型ドキュメンタリー」アイドリング!!!を「成長型バラエティ」と書きましたが、まさにその通りだったということです。どちらがよくて、優れているなんてことはありません。それぞれに良さがあると思います。ただ卒業公演に関してはアイドリング!!!のような形の方が卒業する本人にとってもよかったんじゃないか?と思うんです。

それはぶっちゃけていうとドキュメンタリーすぎて重かったという感想です。(みんなが中村君を一種神格化しているようにさえ感じました)

これからも卒業していくメンバーは必ず出ます。その時に毎回今回の中村君の卒業時のようなことをしていては、卒業していく本人にも見ている方にもその重圧が重くのしかかるんではないでしょうか?そして何よりそれは決して本人の為にはならないと思います。

年が明けてもSKEのメンバーのブログにはたびたび中村君が登場していました。彼女は輝いていた、彼女と過ごした時間が楽しかったとメンバーは言いますが、それは本当にいいことなのか?と思うんです。(そう言ってたら先日の握手会に中村君参加してたみたいですね、ほんと運営は何やってるんでしょう?そういったものすべて含めて全体管理が出来てないということをきちんと認識すべきじゃないでしょうか?)

書いている本人たちは「中村君を忘れないでほしい」という思いで書いているかもしれませんが、芸能界を引退して一般人となった昔の友をまだ登場させることがいいことなのでしょうか?新しい道に進んだ彼女を応援するためにも静かにしておいてあげることが彼女の為ではないのでしょうか?

そしてもう1つ大きな違いは、アイドリング!!!は色んな大人たちが周囲にいて守ってくれているのに対して、SKEはそういう大人が中々見えません。もし27日の中村君最後の公演時に誰か大人がフォローしてあげていればもっといいものに出来たと思うんです。大人がいないなら他のチームのメンバーでもよかったと思います。この公演を笑顔で終わらせよう!中村君を笑顔で送り出そう!となぜ出来なかったのかと思うんです。

そこにこの2組のグループの根本的な違いを見た気がしました。

一方は、ドキュメンタリーなんだから、卒業発表もメンバーに事前に知らされることもなく、急な発表。そして卒業公演もいつも通り特別なことはしない。その公演も、そこは当事者たちだけでいい、その子たちがそこで見せるものが全てで、誰かの手を借りてなんてことはしない。ましてや笑いなんていらない、真の彼女たちの姿を見てほしいという感じでした。

もう一方は、卒業公演急きょだけどやるよ、時間は無いけどみんな協力して。いい、バラエティなんだから最後まで笑いで締めよう、それがうちらの番組でしょ。何、もしかして泣いているの?泣いたメンバーにはビンタするよ。悲しいかもしれないけど最後まで楽しくやろうよ。2人だってそれを望んでいるし、今までずっとそうやってやってきたんだからさ!と言った感じでした。そして自分はどっちがよかったというと・・・まああえて言うまでもないですよね。

今後両グループの活動を見て、そこに卒業生の姿を探すかもしれません。でもアイドリング!!!は最後まで笑顔だった2人の姿を思い出し、SKEはもうあんな思いはしたくない・・・という気持ちになるのでないでしょうか? 

SKEには今回の中村君のような形を続けると、見ている方も本当に辛いということを知ってほしいと思います。それは最後まで笑顔で頑張ろうとした中村君の姿を見ていれば分かると思うんです。それでもドキュメンタリーをつらぬこうとするのならどんどん負のエネルギーがたまっていくと思うんです。そしてそれは誰も幸せにしないような気がします。
(長文な上、かなり偉そうな表現をしました。あくまで一個人の想いということをご理解ください)

中村君.png
あいりん作「中村君」


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